はまゆうの会

籠盛のルーツ

 遠州地方(浜松)ではお葬式や初盆のときに、缶詰や飲み物などを詰めた籠を造花(シルク)で飾った「籠盛」で祭壇の周りを華やかに飾る風習があります。
生花(供花)と同じく、故人に捧げるお供え物、遺族に弔慰を表すものとして送られます。

籠盛は地域によっては「盛籠」と呼ばれます。また、籠盛の風習がないところもあります。
このような形でお供えをするようになったのは諸説あり、起源がはっきりしませんが、元々は大分県の風習。
遠州地方(浜松)で見かける形とは異なり、スタンドの上に食品が詰まった箱を造花で飾り、スタンドの脚元には灯籠やランプが置かれます

 昔は一家の主人や担い手が亡くなっても、その家族が立ち直るまでの間、日持ちのする玄米や味噌などの食料を親戚や知人が竹やつるの籠に花を添えて送ったのがルーツとされ、日本各地に広がり、それぞれの形で受け継がれています。
現在では、缶詰や飲み物が多いですが、お米や調味料もセットに含まれていることがありますね。

お供え物としての役目が終わったら、親族やお手伝いをしてくれた方々へ配ることが多いようです。